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| 『ルーキー』 THE ROOKIE, 1990 |
クリント・イーストウッド、チャーリー・シーン出演、クリント・イーストウッド監督
ある夜、パートナーが殺されてしまい、代わりのパートナーと組むことになるが、それは新米の刑事である。ベテランの刑事は特に教えるわけでもなく、立ち寄り先についてこさせるだけだった。
新米刑事は裕福な家庭の育ちであるが、幼いときに兄を失ったトラウマを抱えていて使えなさそうな感じである。
しかし、ベテラン刑事が誘拐されたことで一変する。
アクション性の高い映画である。警察官だとあれほど壊したり燃やしたりしてもいいのだろうかと疑問に思う。
新米刑事の行動を見ていると、勇気と無謀は異なると思えてしまう。最後のシーンがなかったらとても面白みがない映画だろう。
| 『ルームメイト』 Single White Female, 1992 |
ブリジット・フォンダ、ジェニファー・ジェイソン・リー、スティーヴン・ウェバー出演、バーベット・シュローダー監督
精神異常ということだが、その女性の生育過程が描かれていないので、少し分かりにくい。
女性の奇妙な、不可解な行動に別の女性が混乱する。
最初は好意的な印象を持っていたのだが、だんだん女性の行動に困惑する。
そういう対人認知の変化をもっと詳しく描いたほうが興味深くなるように思う。
倒錯した愛情表現には理解しがたい態度を取る女性に怒りを感じる。
通常では理解しがたいような女性といわゆる普通の女性が描かれている。
| 『ルシアとSEX』 , 2001 |
パス ヴェガ 、ナイワ・ニムリ出演、フリオ・メデム監督
スペイン映画
小説家の恋人が交通事故で死んだと思い込み、混乱した状態で小説から彼の過去をたどろうとする。
社会の中での個人の精神的なあり方ではなく、個人の中の精神的な部分の捉え方が描かれているように思う。
個人の欲望は決して否定するものではない。相手との意思の一致をみて、情愛を持つことは普通である。
個人的な人間関係においてどのような繋がりを持とうともそれぞれの人間においての責任であり、受け取り方次第である。
人間にはいろいろな関係が存在し、それぞれの関係において理解するものである。ある意味、社会とは切り離されている感じである。
なお、映像はきれいである。
| 『レイジング・ブル』 RAGING BULL, 1980 |
ロバート・デ・ニーロ出演、マーティン・スコセッシ監督
リングの上よりも舞台の上のほうが幸せだったのだろうか。
彼がたどった道の結果、舞台の上で自分も人も喜ばせること。
あれだけの気性の激しさ、執着心がなければチャンピオンにはなれなかったであろう。
その気性の激しさがあるから自分の周りの幸せを見られない。
自分を支えてくれる人間ばかりではない。自分の幸せを考えるから他人のことばかり考えられない。
それが家族であってもそうだ。自分のことばかり考えていると、家族であっても時間とともに離れていく。
ボクサーとしての人生より、一人の人間としての人生は果たして成功だったのだろうか。
| 『レイ』 Ray, 2004 |
ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、クリフトン・パウエル出演、テイラー・ハックフォード監督
レイ・チャールズの自伝的映画である。
演技には疑問は無いが、すごい人という印象はそれ程伝わってこなかった。
ある分野で偉大であった場合でも、全てにおいて優位であることはまれであろうから、映画を見た印象でも近いのかもしれない。
盲目で苦労した分、聴覚に頼り、聴覚が研ぎすまされた感じであった。
新しい音楽のスタイルを作っていくというところは並々ならぬ才能があったという事であろう。
| 『レインマン』 RAINMAN, 1998 |
ダスティ・ホフマン主演、トム・クルーズ出演、バリー・レビンソン監督
特異な目の動きや、手の動き、体の揺れ具合、こだわりや反響言語がある。
同じテレビ番組、同じ食事のメニュー、同じ場所で買った同じ形のパンツ。
特定のものや場所や順序に固執する。自分の嫌いなことは絶対にしない。
毎日の決まった生活。時間によって決まっている生活パターンがある。
相互的な対人コミュニケーションの質的欠陥がある。活動や興味の範囲が顕著に狭くなっている。
言葉がコミュニケーションの手段になっていない。
お金のために一方的に兄を施設から連れ出す。
お金のことが頭から離れなくて、彼の行動が理解できずにいらいらする。
一緒に過ごす時間に比例して、彼と生活をともにすることを望むようになる。
ロサンゼルスへ帰る過程で自分の地位や財産、恋人を失いかける。
それと反比例するかのように小さい時の記憶に残っていた人が誰なのか、
あることがどういうことだったのか、切れ切れの断片だった記憶を補足してくっつけてくれる。
自分の小さい時の記憶と、彼の持っていた記憶が交わる。
小さい時から解けなかった謎が彼の記憶によって解かれる。
| 『レインメーカー』The Rainmaker ,1997 |
マット・デイモン、クレア・デインズ、ジョン・ヴォイト出演、フランシス・フォード・コッポラ監督
ロースクールを卒業し、悪名高い法律事務所に勤めることになる。勤めるがすぐにボスの違法などにより、相棒と共に独立する。
その後、すぐに試験に合格し、法廷に立つ資格を得て受け持っている保険会社との裁判に臨む。
ストーリー自体はきちんとしていて筋が通っているが、それほど抑揚もなく、進行する。
挫折とかぬか喜びとかがストーリーに加わることも必要ではないが、もうひとつインパクトがある出来事があっても良いように思える。
保険金の支払い拒否にしても、ドメスティックバイオレンスにしても、裁判のやり方にしても、アメリカというのはそういう社会なのかなと疑問に思えてくる。
| 『レジェンド・オブ・フォール』Legends of the fall ,1994 |
ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス出演
スザンナはとても教養もあってサミュエルと理性的に付き合っていたが、
スザンナの奥には多くの理性的な部分のほかに、一部分情熱的なところがあった。
その普段外には出ていなかった情熱的な部分と
トリスタンの無謀なほどの情熱的な部分が重なり合った。
理性的な態度が強調されすぎて、情熱的な態度が補償的に出てきたように思える。
その狭間で自分の態度を決め兼ねていたように感じる。
自分とはタイプの違う人に魅力を感じたのであろう。
兄弟間でも同じである。アルフレッドとサミュエルはある程度同じタイプの人間であるが、
トリスタンは別のタイプの人間である。
アルフレッドは自己を主張する人間であったのに対して、
サミュエルは多少自己を主張する感じの人間ではなかった。
All we had is dead.トリスタンとスザンナがもし結婚していたとしても、長くはもたなかったであろう。 それは、あまりにも本質的にタイプの違う人間であったからだ。
As I am dead.
| 『レッド・オクトーバーを追え!』 The Hunt For Red October, 1990 |
ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン、スコット・グレン、サム・ニール出演、ジョン・マクティアナン監督
それほど、緊張感、緊迫感等は感じられない。亡命しようとする原因などをもう少し詳細に説明した方が行動に対する説得力が増すように思う。
乗組員に対して説明がないことで、乗組員のいらだち、恐怖感が増大する事はよくわかる。
しかし、上官や指揮官に対してあからさまに不信感を表現する事は軍人としてはどうかと思う。
指揮官を信頼していない潜水艦によく載れるものだとも思う。
他国の潜水艦を簡単に扱えたり、他国の言語をスムーズに理解できたりする事は乗組員にとっては容易な事なのだろうか。
破壊工作員などがいたことでストーリー自体は多少複雑化しているが、全体的にスムーズに事が進んだ印象が残る。
攻撃するか攻撃されるかという瀬戸際でだまし討ちにあう可能性も否定できない状況下において普段通りの行動が出来るのはすごいことだと思う。
| 『レッド・ハープ・ブルース』 , 2002 |
鳥羽潤、大河内奈々子、尾藤桃子、森脇健児、桑名正博、別所悠二主演、高橋正弥監督
ブルースで一番になりたいと思っている若者の夢を描く。
バンド仲間は、将来のことを考えて、バンドを辞めたり、夢をあきらめたりする。
付きあっている女は、年齢のことも、自分の才能のことであったり、夢から立ち去る人間がたくさんいる。
伝説の赤いブルースハープを求め浮浪者と接する。その浮浪者には、過去の話であったり、過去のものではなく、現在ここにあるものが大切であると、暗に教えられる。
遅刻も常習、悪態をついたり、わめいているが、いざとなったら何をやって良いかわからない。意気地がなく、精神的にはじけることができない感じである。
一歩一歩ステップを踏んでいくことのみではなく、いっきに成長することもある。
ストーリー展開が遅く、結構映画自体が長く感じた。
| 『レッド・ブロンクス』 紅番区 RUMBLE IN THE BRONX, 1995 |
ジャッキー・チェン主演 香港映画
香港人的な視点で描かれている。正義が勝って、悪が負けるという構図が心地よい。見ていて安心する。
アメリカ社会で銃なしのアクションが展開されるという違和感はあるが、楽しめるものである。
多くの白人や黒人が出演しているのは今までの作品からいって多少馴染めない部分もある。
店の中でのマジックミラーのシーンなどはとても笑えるものである。
香港アクション特有の拳法もスッキリとしていて気持ち良い。
ビルからビルへと飛び移るシーンなども迫力がある。
| 『レディース・ルーム』 , 1999 |
ジョン・マルコビッチ、グレタ・スカッキ、ロレイン・ブラッコ、ヴェロニカ・ファレス出演、ガブリエラ・クリスティアーニ監督
レディースルームで起こる女性の感情や性質が表現されている。
レディースルームということで、女性の表には出てこない、ださない部分がある。それが陰湿な部分であったり、ばかばかしいことであったりする。
自分の家にいるような感じで気を緩めていうるようであり、本性があるように思う。
ストーリーは男が絡んでいるところが現実的なのかつまらないところであるか微妙なところである。
| 『レナードの朝』 AWAKENINGS, 1990 |
ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズ出演、ペニー・マーシャル監督
'disappear' から長い年月を経て「意志」を取り戻す。失われた数十年から自分を取り戻す。
自分の空白の時間に何が起こって、どう変わったかを知る。
当時の記憶と、現在の実情のギャップに戸惑う。
患者はテレビの画面の上下のゆれや、床の模様などの視覚の刺激や、クラシックやロックのなどの聴覚の刺激、
人が触れたりする触覚の刺激によって少しだけその人を取り戻す。それから、
新薬を投入されることによってはっきりとした「意志」を取り戻していく。患者は自分の空白の時間を埋めるかのように思い思いの事をする。
カクテルを飲んだり、ダンスをしたり、本を読んだり、手紙を書いたり、恋愛をしたりする。
生きているということは、自分の意志を持っていてそれを表出することで、年齢などによる老いなどは関係するものではない。
ただ単に血が通っているということだけでもない。
その人、個人の独自の意志を表現できることであろう。
素直に回復を喜ぶ人もいるが、失われた時間の大きさに失望と驚愕と怒りを表す人もいる。
どんな感情であっても自由に意思表示できることに喜びを感じる。空白の時間から戻ってきて、
それからまた空白の時間へと帰ることに恐怖する。空白の時間の重みを知っているだけになおさら絶望感が沸き起こってくる。
人の一生とは何か、生きているということは何か、人の尊厳とは何かを考えさせられる。
| 『レベッカ』 Rebecca, 1940 |
ローレンス・オリヴィエ、ジョーン・フォンテイン、 ジュディス・アンダーソン出演、アルフレッド・ヒッチコック監督
妻を亡くし悲嘆にくれていると思われている男が再婚をし、元妻の思い出が残る屋敷で暮らす。
そこには元妻の意思に支配されているような冷たい影が残されていた。
その屋敷で暮らす夫婦が危機に遭遇し、それから解放されるまでを描く。
初めてマンダレーの屋敷に行った日が雨だったところは、夫婦の生活が順風満帆ではないことを暗示している。
屋敷を外から見るのと内側から見るのとはまるで違う。外から見ているときにはなんとも素敵で華やかそうであるが、
内側から見るとレベッカの R がいたるところに残されていて、なんとも陰気で怨念が漂っているようである。
豪華な衣装や下着とは反対に着る人のいないむなしさが残されている。
海の底に沈んでいたレベッカの遺体が残されているボートが見つかってから、ストーリーが思わぬ方向へ展開する。
それまでは、レベッカの残像というか痕跡に悩まされるが、それからはレベッカの死因が何なのかという疑惑に悩まされる。
西館の寝室のRという文字が焼けてなくなることがこれからの夫婦の未来をあらわしているようだ。
レベッカの性悪とは反対に、彼女の謙虚さが好まれたのであろう。
| 『レマゲン鉄橋 』The Bridge at Remagen, 1968 |
ジョージ・シーガル、ロバート・ヴォーン、ベン・ギャザラ出演、ジョン・ギラーミン監督
第二次世界大戦、ドイツ軍の将軍はライン川に架かるレマゲン鉄橋を爆破するように命令を受ける。しかし、ライン川の外側にはまだ将兵75000がいた。
そのため将軍は少佐に鉄橋を守るように命令する。
連合軍の中尉もレマゲン鉄橋を破壊するように命令を受け、ドイツ軍の少佐と交戦する。
命令を受け、敵の陣地へ攻め入る。敵の迎撃を受け、戦死する危険性を絶えず感じる。
無茶な命令を受け、戦いに挑み、多くの仲間を失い、ついには生きる気力を失いかける。
ドイツ軍の戦局は不利な状況へ傾いているが、連合軍もドイツ軍も無理な命令を発する。
兵隊は無茶な命令を聞かざるを得なく、そのたびに死んでいく。
最後には、「誰が敵なのか。」を問いかけるほどに戦争の理不尽さ、無慈悲さが表れている。
| 『恋愛小説家』As good as it gets, 1997 |
ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント主演、ジェームズ・L・ブルックス監督
恋愛物語としては特に問題はないと思う。しかし、強迫神経症をもっと前面に出すのなら、
もうすこし、深刻なものにしても良いのではないかと思う。
または、ホモの差別を問題視するのなら、もう少し焦点を当てるべきであろう。
コメディ調で話が進んでいるようにも感じられる。
嫉妬によって、話がこんがらがってくるところは、うまく描かれているように感じる。
恋することによって今までの自分を見失うことは、良くあることであろうが、
そういう混乱を乗り越えて、また一歩自分が進歩して行くものと解される。
自分と全く違う生活を送っている人間との接触によって、また自分をより複雑なものに、より重厚にできる。
そういう、一人では薄っぺらい人間しか作り上げられないこともこの作品には含まれているかもしれない。
また、生活に精神的なゆとりが出来た時の心の動きは上手く表現できているように思える。今までは、他者の世話で精一杯であったけれど、
その必要が無くなった時の、心の隙間をどうやって埋めていこうかというところはきちんと描かれていたように思う。
奇妙な旅行に行く時に、スーツケースに、ほこりがかぶっている状態で今までの生活の大変さが判断できる。
そして、ほこりを払ったところから、次の新しい生活が始まることを意味しているように感じる。